2018/04/10
十九、『青ほうじ』と言うほうじ茶。
産地や茶匠により全く異なる顔を持つ。
普段、ほうじ茶と言うと香ばしい香りと、濃い目の茶色のお茶をイメージされる方が多くいらっしゃると思います(写真の色です)が、
実は高級ほうじ茶と呼ばれる品質の中には、
全く異なる見た目となるものがあります。
その一つが、『青ほうじ』と呼ばれるものです。
この青ほうじについての見解は産地や茶匠(作り手)によって全く異なります。
写真のような濃い茶色であっても高級ほうじ茶は御座います。
違いはなに?
東京神茶皇園で取り扱うほうじ茶は基本的にはこの青ほうじです。
一番目の写真と比べて頂ければ、まずその見た目の違いにお気づきになるかと思います。
この青ほうじは上級茶を火入師(ひいれし)と呼ばれる焙煎する技術を取得した者が、
弱火でじっくり時間をかけ優しく火入れ(焙煎)したもので、
茶葉の持つ味も残しつつ香ばしい香りを持つよう仕上げます。
決定的な違いは、香ばしさ + 甘い香り ではないかと思います。
この甘い香りこそ上級茶が持つうま味のもとです。
茶葉の選別、選定が出来ないとこの青ほうじを仕上げることは出来ず、また、
火力の弱い焙煎は高い技術と勘を必要とし、誤魔化しのきかないほうじ茶です。
そして、このお茶にはこんなエピソードがあります。
”昔は、店頭で焙煎しながら販売していた時代に、華のようで甘い香りに誘われたミツバチに刺されたことがある。”
東京神茶皇園では現在、
火を司る神獣『朱雀』にこの高級ほうじ茶を詰めております。
先ずは近所のお茶屋さんで・・・その後是非一度、青ほうじをご賞味下さい。
皇紀2678年 平成30年 4月10日
東京神茶皇園 代表 河村皇志