お茶をこよなく愛す”茶の伝道師”が、お茶の情報を毎日発信。

2018/04/09

日本茶のこと

十八、『島モノ』が最も早い新茶。

新茶は今週にも販売かも!

沖縄を除く日本で最も早い”新茶”は鹿児島県です。

毎年の八十八夜前のお茶をこう呼びます、

走り はしり』『大走り おおはしり』と。

狭山茶での走りは?と聞かれたことがありますが、経済的北限とされるエリアでの走りは難しいです。ビニールハウスでの栽培であれば可能と言う事ですが、摘採可能となるには少し出遅れるようです。

その中でも最も早い新茶、それは『種子島』です。

このお茶を茶業者は”島モノ”と読んだりします。

写真は種子島の茶畑です。お借りしました。

島モノから分かること。

曾祖父が設立した茶工場では毎年必ずこの走りが入荷されます。

国内で最も早い新茶を飲みたいと言うお客様の声に応える為と言うのもありますが、

一流の茶匠になると、この走りで全国的な今年の新茶の”デキ”が予測でき、

品質や相場、状況を判断することが可能なのです!

と言うのも、たとえば・・・

今年は、鹿児島は良い出来だけど、ほかの産地は例年通り

九州エリアは例年通りだけど、静岡、狭山はかなり良い』と言うエリアによっての良し悪しの比較はほぼ無いと言えるようです。

毎年の新茶の良し悪しはこの走りの茶でおおよそ把握できると言う事です。

つまり、走りのお茶が良いと他産地も期待が出来ると言う事ですが、その逆もまたございます。

香りが最高!

新茶の醍醐味はやはりココではないでしょうか!

若葉の香り!

口に含み、鼻から抜ける若葉、新芽の香りは1年を通して最高の時期です。

この新茶の香りをしっかり保存したいと言うお客様の中には、

新茶用の茶缶を毎年新調される方もいらっしゃいます。

早ければ今週中にも新茶を味わえそうです!

是非、近所のお茶屋さんでこの走り茶を味わって見て下さい。

 

皇紀2678年 平成30年 4月9日

東京神茶皇園 代表 河村皇志

 

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