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2019/05/31

日本茶のこと

百二十、変わる味覚とお茶の仕上げ

味覚の変化とお茶

梅雨の季節。

お茶の味が落ちるとよく言われます。

それは開封後、この時期特有の湿気のせいです。

日本茶に限らずですが茶葉は乾燥している為、

湿気を嫌います。良く吸収してしまうんです。

また、四季がはっきりしている日本では気温や季節と共に、

味覚の変化もあるようです。

今回はココ。

味覚の変化とお茶の仕上げ・・・。

仕上げて保存はしていない

お茶屋さん、お茶工場で異なるので一概には言えませんが、

東京神茶皇園が取り扱う茶葉に関しては全て、

毎月仕上げております。

ここを主張したい理由ですが、

お茶工場によっては年間通して販売する茶葉を

6月の時点で全て仕上げて保管し、

注文があればそこから・・・と言う流れがあるからです。

先述した、

季節により味覚が変わる・・・

4月に仕上げたお茶と、8月に仕上げたお茶・・・

工程は同じであっても、同じ仕上げ方ではないのです。

それは、気候が全く異なるから。

仕上げる際に茶葉は外気に触れます。

淹れる際にも外気に触れます。

茶匠と呼ばれる方々は季節に応じた仕上げ方を習得しており、

仕上げる日の天気、気温、湿度までも体感で判断し、

茶葉までも選別しております。

変わらない味と香り?

実際は季節により味や香りは変化しております。

と言うより、

変えているんです。

ハッキリと分からない違和感が無いと言う範囲内で。

では何故か?

飽きさせない為と季節によって変わる味覚に合わせる為です。

東京神茶皇園の深蒸し茶ティーバッグ(画像中央)は、

4月の製品と12月の製品とでは全く異なる見た目(茶葉)をしております。

でも味や香りに違和感や変化を感じないんです。

それは

季節によって変わる味覚に合わせているから!

です。

(ここまで記載し写真が無いオチがあります笑)

梅雨のお茶の保存方法

おススメは・・・

お茶の缶を持っている方は

中蓋」が備わっているものをご使用下さい。

最近では中蓋を必要としない写真のようなスタイルもあります。

(ウチの商品ですいません笑)

製缶会社に確認した所、気密レベルは同じだそうです。

缶を使用しない方は、

チャック付きのアルミの袋・・・ですね。

これに入れ茶箱にしまう、ここまでは中々出来ませんし、

そもそも茶箱・・・ないですよね。

シッカリと封を閉じ、直射日光を避ける!

これくらいであれば日常でも出来るはずです。

袋でも缶でも開封後は冷蔵庫での保管はやめましょう。

庫内の水分を瞬く間に吸い上げてしまい傷んでしまいます。

 

今、新茶を購入した、頂いたと言う方も少なくないはずです。

6月からは味が落ちます。と言うか落ちるスピードが速いです。

お早めにお召し上がりください🍵

 

皇紀2679年 令和元年 5月31日

東京神茶皇園 代表 河村皇志

 

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