2018/03/28
十二、この淹れ方って日本茶だけかも!?
特有の淹れ方なのかも。
全国のお茶の種類を数えたら・・・数千種はありそうです。
お茶の種類だけ淹れ方があると思ってますが、淹れる人の数もまた、淹れ方の数だとも思ってます。
と言うのも、作法やルールばかりを気にして失敗したり、
思っていた味や香りでは無かったりするくらいであれば、皆様各自が
最も慣れた淹れ方で淹れて頂ければ良いと思っております。
しかし、これだけは覚えて欲しい・・・。
“湯冷まし”と言う淹れ方
世界中にある Tea と呼ばれるお茶、日本茶の生産量が占める割合いは約2%。
その程度なんです。
その中でも『湯冷まし』をすると言うお茶は日本茶以外で今のところ聞いたことがありません。写真手前の紫色のフタが無い急須が『湯冷まし急須』と言います。ここに一度お湯を注ぎ、そのお湯を茶葉の入った急須に注ぎます。
この作業をするだけで、15℃~20℃(季節にもよる)お湯の温度が下がります。
日本茶の中にはどうしてもこの湯冷ましをしなければ美味しく飲めないお茶があります。
それは主に高価なお茶、
100g 1,000円のお茶からこの湯冷ましをして頂きたいと思っております。(茶匠やお店によって異なる見解があると思います。)
高価なお茶になるほどこの工程が必要になるものが多く、
手揉み茶(3g 2,000円ほどから)になると40℃前後まで冷まして頂くものも御座います。
お茶の渋み成分 タンニンは高い温度で抽出されやすい成分です。
これを抑える事で甘みや旨みが引き立つとも言えるでしょう。
折角の高価なお茶、
自己流の淹れ方の一つに、この湯冷ましを追加して淹れてみて下さい。
高価なお茶で無くとも、いつもと同じ茶葉でも是非、お試し下さい。
また違った味わいを感じる事が出来るかも知れません。
皇紀2678年 平成30年 3月28日
東京神茶皇園 代表 河村皇志