お茶をこよなく愛す”茶の伝道師”が、お茶の情報を毎日発信。

2018/03/23

日本茶のこと

九、お茶づくりに必要な人材・・・

好きじゃないとダメ?

茶農家や製茶問屋でお茶づくりをしている方(茶匠)は恐らくほとんどの方がお茶が好きでしょう。もしくは、最初はあまり好きではなかったとしても、奥深さを知り好きになったと言う方もいらっしゃるかと思います。

自分の作ったお茶が美味しいと思うのは当然の事だと思います。

生産者、製造者が美味しいと感じる事が出来たから販売してるんですよね?

でもこんな方々ばかりでお茶づくりをしていると、

偏りが出てきてしまうことがあるそうです。

好きじゃなくてもいい!

え?いいの?と私も思いました。

好きであることにコシタことはないけど、好きでなくても別にいい!です。

しかし、これには絶対的必要条件があります。

それは、

茶の味が分かり、分析出来ること。

これさえ出来れば好きじゃなくても別に良いですし、

むしろ・・・その茶工場に一人はいてもらった方がイイです。

こんな茶匠が一人いると製茶したお茶に対して常に客観的な感覚で捉えることが出来ると言うことです。

どれほど有名で凄い茶匠が作ったお茶でも、万人が好んで飲んでくれる事はないでしょう。

お茶を販売することを考えたら、可能な限り多くの方が好んでくれるお茶づくり。

この感覚が重要ではないかなと思います。

偏るなら振り切ること・・・。

以前、極茶人と呼ばれる比留間氏にこんな事を伺いました。

『お茶づくりで重要なのは、極端なこと。やれば分かる事がある。』

例えば、

本来、緑茶の製造工程には取り入れない萎凋と言う工程をあえて取り入れ、

それを徹底的に施してみる。

茶葉を蒸したあと揉むと言う工程がある日本茶だが、

一切揉まないで作ってみるなどです。

偏りが出てきてしまうと先述しまいしたが、出て来ても良いんですね・・・

振り切ることが出来れば。

話が少し脱線しましたが、伝わっていれば幸いです。

 

 

皇紀2678年 平成30年 3月23日

東京神茶皇園 代表 河村皇志

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