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2018/05/08

日本茶のこと

三十五、『細粉』”HOSOKO”と呼ばれる茶の部分。

必要ない部分?

かなりのお茶好きな方でもこれはご存知ではない方がいらっしゃるのでは?

細粉(ほそこ)と呼ばれるお茶を分類した細かい部分です。

粉と言う文字が付くことから粉茶の一つなのですが、

お茶屋さんの店頭で販売している粉茶よりさらに細かい部分なのです。

細かければ溶けるんじゃないの?と思えそうなものですが、

この部分は粉末ではなく粉茶茶殻が出ます

しかしながら、店頭に細粉が並ぶことは先ずありません。

それは、どんな急須であっても根詰まりをおこし、

ちゃんと淹れることが出来ないからです。

少しだけ合組(混ぜる)すると・・・。(合組・ごぐみ)

では何故捨てないのか。

全く使い道がないのかと言うとそうでもなく、

この部分を少し合組(混ぜる)させることで、味のアクセントになります。

粉茶と言うことで味の濃さは緑茶界トップクラスです。

もちろん私自身、目の前に有り余る(?)ほどあるお茶・・・

色々なお茶をこの細粉と混ぜ、試してみました。

結果・・・

1つとして美味しいと思えるものは仕上げることが出来ませんでした。

何となく分かる・・・この程度ではお茶を混ぜる、

合組をするという技術を真似ることは出来ないようです。

味は濃いけど・・・。

香気がないのが欠点。

この部分だけでは利用出来ない、

淹れて飲むことをしない理由はここにもあるようです。

淹れて飲むことをしない・・・?

では、主に何に使われているのか?

このお茶、細粉を大量に必要としているお茶屋さんもあります。

 

それはまたの機会に・・・。

 

 

皇紀2678年 平成30年 5月8日

東京神茶皇園 代表 河村皇志

 

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