2018/07/27
六十二、通夜や葬式で日本茶が香典返し利用されるのは何故・・・?
知っているとちょっと役立つ?かも。
このお題は以前の #ochagram でも掲載させて頂きました。
消えてなくなりましたので、改めて記載致します。
お茶屋さんでも意外と知らない方が多いことかも・・・。
分かりやすく箇条書きにしました。
- 香典返しには『後に残らない物』お茶は飲んだら捨てますね。残りません。
- 飲まない人、淹れない人はいないだろう。と言う日本の風習から。(もう数十年前のこと)
- 茶木は昔、隣地との境界に植えられていた。『境界』と言うことから生者と死者の境と言う意味。あの世に行く故人とのお別れ。
- 境界を越えると言う意味。参列者が親しい間柄に。
- 昔は僧侶が仏壇にお茶をお供えとしておりました。その名残から。
- 日持ちする物で腐ることが先ず無い。
これだけ知っていれば十分でしょう。
この風習も無くなるかも・・・。
現代のお通夜お葬式の形が一昔前から様変わりしているのをご存知でしょうか?
最近では家族葬と言われ、
身内だけで済ます仏事が多く見受けられます。
また、
お茶屋や海苔などの香典返しではなく、
所謂、カタログギフトに転換されております。
こう言った時代の流れからも、
香典返し = 日本茶 は失われつつあり、
先述した家族葬と言うスタイルからも日本茶の消費は減少するのかな?とも考えました。
香典返しがほぼ無いですからね。
最近かなり考えること・・・。
今、日本茶は新時代に突入している気がしてなりません。
本来の急須で淹れる日本茶からは遠ざかる一方で、
フィルターインボトルの簡単でありながら美味しく淹れられる形や、
ドリップなどで見た目、オシャレ感を演出する形なども良く見られるようになりました。
これらを行っているのは所謂お茶屋さんや、
生産者(茶農家)さんではなく全く異なる業種の方々。
盛り上げて頂けて非常に有難いです!
(ある意味・・・私自身も、異業種かも知れません。笑)
しかし、
そう言った方々(スタンドや淹れ手)に今スポットライトが当たっておりますが、
本当に注目されるべき方々は、
そのお茶を作ってる茶匠だと言うことを忘れないで欲しいですね。
茶匠がいなければお茶屋もティースタンドも成り立ちませんし、
そのお店が扱いたい!と思った茶葉を作ってる!!!
の方が凄い!と思いませんか?
皇紀2678年 平成30年 7月27日
東京神茶皇園 代表 河村皇志