2018/03/21
七、狭山火入れ改め・・・!?
味は狭山でとどめさす
もうご存じですよね。
色は静岡香りは宇治よ味は狭山でとどめさす
宇治の下もみ静岡仕上げ狭山火入れにしてほしい
この二つの唄で狭山茶アピールをする事が多いと思います。
つまり、狭山火入れと言う特殊な技術(仕上げの火力)により生まれる、
濃い味と香りがウリですよ!と言うことです。実際に味の濃さでは本当に全国一であると思います。
この火を”武州ノ火”と称す!
その昔、東京都と埼玉県に境はなく『武蔵ノ国』と呼ばれておりました。
日本国内における旧国名です。
そして、武蔵ノ国と現在の神奈川県の一部を含んだエリアを『武州 ぶしゅう』と言いました。分かりやすい例を挙げると、紀州 和歌山と同じニュアンスです。
今でも名残があり、武蔵野と言う名が都内でも残っておりますね。
東京神茶皇園は狭山茶を新しい東京土産、ギフトにしより多くの方に知って頂きたいと言う想いがあり、
狭山火入れ改め、
『武州ノ火』と名付け、
これをオリジナルブランドとし今後発展させて行きたいと考えております。
これを書いてくれた書道家(あ、美人書道家)は私の友人、
中山美扇氏。美人とか書くと何か言われそうですが。笑
この『火』への想い・・・
現在の狭山茶は深く濃い美しい緑色をしておりますが、
40年ほど前まではもっと茶色っぽく、見た目(水色)でかなり損をするお茶だったようです。
それを私の祖父世代の茶匠が狭山火入れで現在の深緑に仕上げることが出来るよう研究し、今に至るようです。そこにはかなりの苦労があったと聞いております。
日本茶文化を支える一つの技術を生み、伝承すると言う風習を失いたくないと言う想いから、この”武州ノ火”が生まれました。
いつか何処で目にして頂ける日”火”が訪れますよう・・・。
皇紀2678年 平成30年 3月21日
東京神茶皇園 代表 河村皇志